§4 機 器

3.安全系機器

 この分野に関する研究は,動力炉の開発利用が急激に具体化しつつある現状にかんがみ,ますます重要度をましてきた。
 38年度から, SAFEプロジェクトのもとに集まった各分野の専門家の協力をえて,民間企業において安全性に関する研究がすすめられてきた。すなわち,39年度においては,前年度にひきつづいて,1次冷却系破損にともなう冷却材喪失時の原子炉の過渡現象の研究,炉心溶融防止のためのコアー・スプレの有効性の研究,格納容器の圧力上昇抑制効果およびヨウ素の水洗効果の研究等に対して原子力平和利用委託費の交付をつづけるとともに,あらたに圧力抑制装置の機能に関する研究に対しても委託を行なった。


(注)* SAFEは,(社)日本原子力産業会議の原子炉安全特別研究会のプロジェクトであり,Safe Assertment and Faci11ties Estab1ishの頭文字をとったものである。


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