§1 核燃料

6.プルトニウム

 プルトニウム専門部会は,38年度にひきつづき,わが国のプルトニウム利用に関する問題点について審議をすすめてきた。同部会は,わが国におけるプルトニウム利用に関する方針と研究開発計画全般について審議することとなっていたが,そのうち,高速増殖炉へのプルトニウム利用計画については,その審議を保留し,とりあえず,当面のプルトニウム利用に関する研究開発計画の策定に必要な事項について審議を行ない,その報告書を作成中である。

 プルトニウム研究施設については,原研において,38年に外装が完成したプルトニウム研究棟の内装と機器のとりつけがすすめられている。米国から入手したプルトニウムを用いて,溶液化学的研究が行なわれている。
 一方,原燃は,プルトニウム燃料体の試作ができるようなプルトニウム研究施設を建設するため,38年,米国ニューメック社(NUMEC)から技術導入を行ない,39年7月からその建設をすすめ,40年10月には完成の予定である。


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