§4 研究炉および臨界実験装置

2.臨界実験装置

 JMTRを運転するために必要な基礎データをえることを目的とした臨界実験装置(MTRC)は,39年6月設置が許可された。JMTRCは,JMTRの設置予定地である茨城県大洗地区が整備されるまでの間,一時的に東海研究所のJRR-4の炉室に設置されることになり,40年10月臨界を目標として建設中である。同装置は,高濃縮ウラン軽水型であり。41年度に茨城県大洗地区に移設される予定になっている。
 住友臨界実験装置は,38年4月に設置が許可され,40年12月臨界の目標で茨城県東海村において建設されている。同装置は,濃縮ウラン軽水型であり,研究および教育訓練用に使用される。
 このほか,原研の半均質臨界実験装置,水均質臨界実験装置および軽水臨界実験装置,日立臨界実験装置ならびに日本原子力事業臨界実験装置は,38年度にひきつづき,各種の試験研究に利用されている。とくに原研の軽水臨界実験装置は,原研と原船との共同研究による舶用炉の臨界実験に利用されることになった。
 なお,原研の高速臨界実験装置は安全審査中である。


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