§2 わが国の原子力開発の概況

6.各国との協力

 わが国は,原子力平和利用に関して,世界の各国と積極的に協力を行なっている。
 38年9月,わが国は,各国に率先して日米原子力協力協定にもとづく保障措置を国際原子力機関に移管することとしたが,さらに,日英,日加両協力協定の保障措置を国際原子力機関に移管する交渉をつづけている。また,国際原子力機関の後進国援助計画への協力の一つとして,4箇国に対し,照射カプセル1600本を寄贈した。
 さらに,国際原子力機関の第9回総会がはじめてウィーンをはなれて40年9月に東京で開催されることが第8回総会で決定されたことを特記しなければならない。
 わが国は,経済協力開発機構(OECD)への加盟にともない,その下部機構である欧州原子力機関(ENEA)に加盟し協力する希望をもっていたところ,40年2月,第87回OECD理事会の決定により,準加盟国となった。


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