§2 わが国の原子力開発の概況

4.原子力船の建造

 日本原子力船開発事業団は,原子力委員会が定めた原子力第1船開発基本計画にそって作業をすすめている。39年度は,総トン数約6900トンの海洋観測および乗員訓練用の実験船の設計についてさらに詳細な検討を加えるとともに,海外調査団を派遣して米国のサバンナ号関係者とも意見を交換して。見積仕様書を作成した。40年3月1日,本船建造のため指名造船会社7社による競争入札を行なったが,応札者がなかった。その後,同事業団は,随意契約方式をとることとし,日本造船工業会の斡旋によって石川島播磨重工業株式会社と契約の折衝にはいってが,39年度中には成約するにいたらなかった。


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