第9章 科学技術者の養成および原子力知識普及活動

§2 海外派遣

 原子力関係の海外派遣留学生は,37年度は,国際原子力機関のフェローシップを含めて,政府,公社,特殊法人等から 30名,民間企業から27名,合計57名が派遣された。37年度までの合計は475名である。その推移は(第9-1図)に示すとおりである。それによると,33年に派遣された82名をピークとして,以後は75名 前後が海外に派遣されてきたが,37年度は,前年度の72名に対して,15名の減少をみた。これは国内養成訓練機関が 整備され,充実したものとなってきたためである,

 専攻別にみると,原子力一般,核物理を含む原子炉工学部門が,ほぼ半数の51%を占めており,所属別では,約半数が民間企業である。派遣先は付録IV-15に示すとおり,米国をはじめとして英国,カナダ,フランスのほかヨーロッパ6箇国に及んでおり,米国が全体の72%を占めている。
 また,30年度以降の,文部省の原子力関係在外研究員の延数は,(第9-1表)に示すとおりである。国際原子力機関のフェローシップによるものを含めて,37年度までに,延べ198名が海外におもむいている。


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