第4章 核燃料・材料および機器
§1 核燃料

5.ウランの濃縮

 理化学研究所は,遠心分離法によるウラン濃縮について研究してきた。
 すなわち,遠心分離機を試作し,その機械的性能試験とアルゴンについての分離性能試験を実施してきたが,37年度からは,原子燃料公社が,その業務をひきつぐことになった。原子燃料公社では,38年度に原料となる六フッ化ウランの精製に関する研究を理化学研究所に委託する一方,六フッ化ウランを使用して,分離性能試験を実施する。
 この他,新しいウラン濃縮法として,分子蒸溜法については,理化学研究所で,また,イオン交換膜法については,日本原子力研究所で研究がすすめられている。


目次へ          第4章 第1節(6)へ