第4章 核燃料・材料および機器
§1 核燃料

2.採鉱試験

 原子燃料公社による前述の調査の結果,人形峠鉱山およびその周辺の形態,規模,品位等が順次判明し,鉱量も逐年増大し,開発の対象として考慮されるようになり,原子燃料公社は34年度から各種の採鉱試験を行なってきた。
 37年度は,人形峠堆積型ウラン鉱床の厚層部分の採鉱法として,36年度にひきつづき長壁式二段採鉱試験,水力採鉱現場適用予備試験が行なわれた。
 一方,従来の各種採鉱試験を通じて判明した成果により,わが国の堆積型ウラン鉱床の大部分は,細かい粒度ものに,ウランが濃集する特異性が明らかになったので,人形峠鉱山で中間規模洗鉱試験が37年度から実施されている。


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