第3章 研究炉
§2 研究炉の整備状況

8.京都大学研究炉

 この研究炉は研究と教育訓練を目的とし,全国の大学関係者の共同利用に供するため,大阪府泉南郡熊取町に設置される。現在,建屋を建設中であり,39年3月頃完成の予定である。
 この炉は濃縮ウラン軽水プール付タンク型であり,米国Inter-nuclear社の基本設計にもとづき,(株)日立製作所,日本鋼管(株),山武ハネウエル(株)の3社によって建設される。実験設備としては照射装置,チョッパー,中性子回折装置,モノクロメーター等を,また,付属研究施設としては,ホットラボおよびトレーサー実験棟などが計画されている。


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