第9章 核燃料
§2 わが国の開発状況

2−7 検査

 ウラン地金および燃料要素の検査技術の開発のため燃料公社に35年度予算で検査技術開発試験室が認められ,建屋および一部の設備は35年中に完成した。
 35年度は超音波によるウラン燃料棒およびインゴットの内部健全性の試験とエックス線によるマグノックスの溶接部の欠陥検査に重点をおき,おおむね予備的研究の段階を終了した.国産1号炉燃料の検査は,ウラン地金にたいしては燃料公社および原子力研究所が行むったが.カナダからの加工後の燃料棒にたいしては原子力研究所,民間企業がそれぞれ協力して検査を行なっている。
 36年度はひきつづき検査技術開発室の機器の整備充足を行ない,とくに燃料体の検査のためガンマー線探傷設備を新設し,また現在までにえられた検査データの統計的解決につとめることになっている。


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