第9章 核燃料
§2 わが国の開発状況

2−5 ウラン合金燃料の研究

 原子力研究所は,34年度にひきつづきウラン・モリブデン合金(MO<15%)の熱サイクルおよび等温処理による変形の研究を行なっている・また,アルミニウム,ウラン合金(0.25・-50%U)について電子顕微鏡による析出物の検討,オートクレーブ中における腐食試験,UA14化合物の特・性を検討し,ジルコニウム,ウラン,水素系合金について水素析出による相変化,熱サイクル試験,水素吸収による物理冶金的性質の測定を行なっている。
 民間企業では各種ウラン合金についてその製造法および加工法の研究を添加元素の量および種類をとりかえ各種の原子炉にそれぞれ最適の燃料用ウラン合金をうるよう研究を進めている。


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