第12章 放射能調査
§3 調査の結果

3−3 人体の汚染

 人体の放射能調査は,放射線医学総合研究所が中心となって,大阪府および石川県の地方衛生研究所の協力のもとに,主に骨,尿などを対象にして行なわれている。
 人骨中の90Srの濃度については,32年から放射線医学総合研究所において調査されており,35年度の分析結果によれば,30才以下のもので,1.16S.U.(個体数19),31才以上のもので0.45S.U.(個体数37)となっている。
 また,大阪府および石川県の人尿中における137CSの濃度を調査した結果によると,(第12-5図)のように,その濃度は,後者が高い値を示しており,全体的には年々減少している。


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