第10章 放射線の利用
§2 アイソトープ

2−5 研究成果の交流

 アイソトープの利用範囲がひろげられるにともなって新しい利用への研究がつぎつぎに発表されている.その成果は,日本アイソトープ会議や原子力学会などの発表会や学術誌に発表されている.日本アイソトープ会議は,31,32,34年につづき,36年10月に第4回会議を京都で開催する予定であるが,海外の反響も大きく,米国,東南アジアからの参加希望があり,提出論文は237件に達している。
 一方,アイソトープ関係のシンポジウムおよび国際会議は,(第4-2表)および(第4-3表)のとおりで,とくに,35年9月にコペンハーゲンで開催された「自然科学および産業におけるアイソトープ利用」に関する国際会議には,42ヵ国から約530名が出席し,148編の論文が発表された.また,この会議につづいて36年11月に,メキシコシテイで「生物学および医学におけるアイソトープ利用」に関する国際会議が開催される予定である。


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