第8章 原子炉用材料

§8 溶接捧

 溶接に関する研究が諸種行なわれているが,その一還としての溶接棒については,オーステナイトステンレス鋼の溶接を完全にするため,フエライト相を含まず組織は完全オーステナイトを有し,かつ亀裂を生じない溶接棒を発展させることを目標にして,18Cr-13Ni-3Mnのクローム量を再検討してシグマー化への影響を研究し,同時にニオブ添加の亀裂性への感受性を検討し高温クリープラプチャー性質を改善し,また含有各種元素の量と亀裂性との関連性を見出し,実用溶接棒の開発研究が行なわれている。


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