第8章 原子炉用材料

§4 マグノックス

 ガス冷却型原子炉の燃料の被覆材として使用されているマグノックスについて高温クリープ性と組織内に発生するボイドとの関連,すなわち高温機械的性質,ならびに鋳造性,組織,加工性,再結晶,結晶粒の熱処理による変化等の冶金学的研究を行なっている。今後はさらに照射が破壊に及ぼす影響,ボイドと照射との関係等に絞られて研究が行なわれる予定である。
 一方マグノックスA-12,マグネシウム-ジルコニウム合金,ジルコニウム合金,およびそれらの改良材についてTIG溶接による溶接条件の検討,溶接部の各種試験等を行なうとともにジルカロイ板とステンレス鋼板との異種金属溶接の可能性について研究が行なわれている。


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