第1章 原子力のあゆみ
§2 34年度におけるおもな発展

2−7 プラズマ研究所の構想

 わが国の核融合研究については,大学,国立試験研究機関,民間企業体を含め,現在10指にのぼる研究グループが実験装置をもって研究をすすめているが,今後の開発方針として諸外国で開発されてきた種々の高温プラズマ発生装置を参考としつつ,中規模の実験装置を建設し,わが国の核融合実験研究水準を一段と高めようとするいわゆるB計画と,日本学術会議の核融合特別委員会の策定したプラズマの基礎的研究を重視するプラズマ研究所建設計画とがあったが,原子力委員会の核融合専門部会において両計画の調整をはかった結果,さしあたりB計画はしばらく見送りプラズマ研究所計画を中心に基礎的研究がすすめられることになった。


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