第1章 原子力のあゆみ
§2 34年度におけるおもな発展

2−3 JRR-2の運転開始

 原子力研究所の第2号炉であるJRR-2(CP-5-型研究炉)は,その建設工事の途次において,設計変更等の問題があり,33年4月据付完了という当初の完成予定より1年半以上遅延することとなったが,35年10月1日,燃料要素15本を装荷して臨界に達した。
 原子力研究所におけるJRR-2の運転計画は,約2年の期間を経て10MWの定常運転を行なう見通しとなっており,これにより,わが国における第2番目の原子炉として,原子力研究開発の上に一つの威力を加えることとなる。


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