第4章 科学者,技術者の養成
§4 大学における原子力関係科学者および技術者の養成

 大学における原子力関係の経費の見積,配分計画については,原子力委員会の審議対象からのぞかれているが,科学者,技術者の養成にあたつて大学の果すべき役割の大きなことはあらためて指摘するまでもない。
 大学における原子力関係科学者,技術者の養成については,原子力委員会,日本学術会議,大学等関係者の打合せにもとづき,32年度中に東北,東京,東京工業,京都,大阪の5大学に原子力関係大学院および講座の新設がおこなわれ,大学院修士課程学生定員40名,講座数13をかぞえるにいたつた。
 なお32年度予算により大学における原子力関係大学院,学科および講座はかなりの増設がみとめられている。すなわち大学院については東北大学1,東京大学1,京都大学1となつており,学科は京都大学工学部に学生定員20名の原子核工学科が新設されることになつた。また講座は上記5大学に16講座が増設されることとなつた。この結果大学における原子力関係科学者,技術者の教育態勢は付録第2表のとおりとなる。


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