第2章 国際協力
§3 国際会議

I 国際連合放射線影響調査科学委員会

 この会議はわが国をはじめ合計15カ国が参加して放射線の影響に関する情報の収集調整と普及を目的としてひらかれるものですでに2回開催されていた。
 第3回会議は,32年4月8日からジユネーブで開催され,わが国からも代表団が派遣され資料4篇が提出された。この会議においてはフオールアウト中のSr90,Cs137の生活環境におよぼす影響が主としてとりあげられた。つづいて第4回会議は,33年1月27日から3月7日までニユーヨークにおいて開催され,代表団が派遣され10篇の報告が提出された。この会議においては主として人体に対する放射線の影響および科学委員会において作成された最終報告の草案について審議がおこなわれた。
 第5回国連科学委員会は,6月3日より6月20日までニユーヨークでひらかれ,わが国もこれに参加した。この会議によつて,31年3月から2年半を要した国連科学委員会の最終結論がまとめられた。


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