2.原子力委員会の決定等

(3)原子炉等規制法に係る諮問・答申について

 諮問件数答申件数
1997年1月~3月
1997年度
11

(1997年1月~1998年3月)
件 名
諮問年月日答申年月日
 「関西電力株式会社美浜発電所の原子炉の設置変更(1号、2号及び3号原子炉施設の変更)について」
 本件は、出力分布調整用制御棒クラスタ駆動装置の撤去、蒸気発生器保管庫の共用及び蒸気発生器保管庫の保管対象物の変更を行うものである。
96.11.1297.1.28
 「関西電力株式会社大飯発電所の原子炉の設置変更(1号、2号、3号及び4号原子炉施設の変更)について」
 本件は、出力分布調整用制御棒クラスタ駆動装置の撤去、蒸気発生器保管庫の共用、蒸気発生器保管庫の保管対象物の変更及び雑固体廃棄物の固形化処理の採用をするものである。
96.11.1297.1.28
 「三菱原子燃料株式会社東海製作所における核燃料物質の加工の事業の変更許可について」
 本件は、加工棟の成型施設、被覆施設及び貯蔵施設について、燃料設計の多様化に対応するため、取り扱うウランの最高濃縮度を3.5%から5%に変更、付属建物の化学処理施設について、ウラン精製棟・分析室のウラン回収設備を削除、その他の加工施設について除染設備を追加、工場棟の成型施設の連続焼結炉の個数の変更、放射性廃棄物の廃棄施設について隣接する他事業所の使用施設の放射性廃棄物の処理の追加を行うものである
96.11.1997.3.11
 「東北電力株式会社女川原子力発電所の原子炉の設置変更(1号、2号、及び3号原子炉施設の変更)について」
  本件は、1号炉の使用済燃料の貯蔵裕度を確保するため2号及び3号炉の核燃料物質取扱設備の一部及び使用済燃料貯蔵設備を1号炉共用とするものである。
97.6.397.7.1
 「日本原燃株式会社再処理事業所における再処理の事業の変更許可について」
 本件は、ウラン精製設備の第1ウラン精製系と第2ウラン精製型及び第1プルトニウム精製系と第2プルトニウム精製系の各々2段で構成されていた精製施設を各々1段に変更し、第1低レベル廃液蒸発缶と第3低レベル廃液蒸発缶を統合して第1低レベル蒸発缶とし、第2低レベル廃液蒸発缶と第4低レベル廃液蒸発缶を統合して第2低レベル蒸発缶とし、高レベル廃液貯蔵建屋と高レベル廃液ガラス固化建屋を統合し、新たに高レベル廃液ガラス固化建屋とし、使用済燃料輸送容器管理建屋を建築面積約5,800mから約7,100mに拡張して設けられる保守エリア及び除染エリアに使用済燃料受入れ設備として使用済燃料輸送容器保守設備及び関連する低レベル廃液処理設備等を設置するものである。
97.1.10

(一部補正)
97.6.10
97.7.4

97.7.15
 「東北電力株式会社福島第一原子力発電所原子炉設置変更 許可申請(1号、2号、3号、4号、5号及び6号原子炉施設の変更)について」
 本件は、発電所敷地面積について、国土調査等の実績を反映するとともに、1号、2号、3号、4号、5号及び6号炉の復水脱塩装置及び液体廃棄物処理系脱塩装置から発生する使用済樹脂の処理方法に、1号、2号、3号、4号、5号及び6号炉共用の雑固体廃棄物焼却設備において焼却する処理方法を追加し、それに伴い、既設の1号、2号、3号、4号、5号及び6号炉共用の洗濯廃液使用済樹脂貯蔵タンク2基のうち1基を、1号、2号、3号、4号、5 号及び6号炉共用の焼却処理用の使用済樹脂一時受タンクとして使用し、2号炉既設の再生廃液系の蒸発濃縮装置2基のうち1基を、1号、2号、3号、4号、5号及び6号炉共用の洗濯廃液系に移設し、使用するものである。
97.7.2597.11.21
 「日本原子力研究所東海研究所の原子炉の設置変更(JRR-3原子炉施設の変更)について」
 本件は、燃料芯材の種類を低濃縮ウラン・アルミニウム分散型合金から低濃縮ウランシリコンアルミニウム分散型合金に変更するとともに、燃料芯財のウラン密度を約2.2g/cm3から約4.8g/cm3に変更すること、最高燃焼度を約50%から60%に変更すること、主要な核的制限値の最大過剰反応度を約0.16△k/kから0.21△k/kに変更すること、及び使用済燃料貯槽No.1における使用済燃料要素の貯蔵能力を約200体から520体に変更するものである。
97.4.2597.12.5
 「原子燃料工業株式会社東海製作所における核燃料物質の加工の事業の変更の許可について」
 本件は、作業の効率化のため、化学処理施設及び成型施設に容積制限値及び減速条件付きの質量制限値を追加、核的評価の見直しにより被覆施設の核的制限値を変更、燃料設計の多様化により組立施設の核的制限値を変更、原料であるウラン粉末の物性を調整するため、第1成型施設の粉末調整設備に篩別機を追加、被覆施設の合理化及び検査工程の自動化を図るため、設備及び工程を変更、酸化ウランペレット貯蔵量の増加に対応するため、最大貯蔵能力を変更、BWR型燃料ペレットの細径化に伴う二酸化ウランペレットの貯蔵方法の見直しによって最大貯蔵能力を変更、二酸化ウランペレット貯蔵量の増加に対応するためペレット貯蔵棚を新設、原料搬入の効率化を図るため、原料貯蔵室Ⅰの出入口を拡張、固体廃棄物の増加に伴い、処理能力約3500本(200リットルドラム缶換算)の廃棄物倉庫Ⅱを新設するものである。
97.10.3198.3.24


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