第2章 国内外の原子力開発利用の状況
8.核燃料サイクルの展開

(5)先進的核燃料リサイクル

 高速増殖炉技術をベースとした新たなリサイクルシステムとして、窒化物燃料、金属燃料等の新型燃料によるリサイクルなどの先進的な核燃料リサイクル技術について、長期的な研究開発に取り組むこととしています。

 原子力の開発利用に当たっては、安全性、経済性等の一層の向上のみならず、環境への負荷の低減、核不拡散への配慮など、将来の社会の多様なニーズに対応できる技術の可能性を追求し、技術の選択の幅を広げていくことが重要である。このため、酸化物燃料だけでなく、窒化物燃料、金属燃料等の新型燃料も視野に入れ、ウランやプルトニウム以外のアクチニドも利用することを可能にする新たなリサイクルシステム、「先進的核燃料リサイクル技術」について、従来の湿式ピューレックス法再処理技術の改良、燃料製造技術等について長期的な研究開発に取り組んでいる。


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