第2章 国内外の原子力開発利用の状況
8.核燃料サイクルの展開

 我が国は、ウラン資源の有効利用による将来にわたるエネルギーの安定供給の確保、放射性廃棄物による環境への負荷の低減などの観点から、使用済燃料を再処理し、回収されたプルトニウムなどを有効利用する「核燃料サイクル」を原子力政策の基本としており、そのための技術開発を着実に進めています。
 1997年1月、原子力委員会は軽水炉でのプルトニウム利用(プルサーマル)、使用済燃料の管理等、当面の核燃料サイクルの具体的な施策についての決定を行い、同年2月には、これを政府として確認する閣議了解がなされました。これに沿って、プルサーマルについて地元を始めとする国民の理解を得る努力を重ねる、原子力発電所外における使用済燃料の貯蔵について具体的な検討を進めるなどの取り組みを行っています。


目次へ           第2章 第8節(1)へ